2015年12月6日日曜日

Google groupsに登録したメールアドレスの話

私は学校で『学食テレビ』という未知の企画に参加しています。
それがどういった組織なのかは話せば長くなるので今回は割愛しますが、その『学食テレビ』の直近における定例ミーティングで『メーリスを外部サービスでよいので作りましょう』と言われたので、使い勝手がよさそうなGoogle groupsを利用することにしました。

やり方はGoogle公式サイトにも書いてありそうなので、雑に書くと以下のような手順を踏みました。

・Google groupsサイトにアクセスして、グループを作成する。
・グループ名,グループのためのメールアドレスを作成する。
・各種設定を終えた後にメンバーのメールアドレス宛にグループへの招待状を送信することにより、メーリングリスト機能が全員使える。

しかしここで一つの問題に気づきました。
私はあと数ヶ月で学校を卒業するので、すぐにオーナー権限を譲渡できる状態にしなければなりません。
それにはGoogleのアドレス、すなわちドメインが@gmail.comのものを登録しているメンバーでないと譲渡できないよと言われたのです。

そうなんですかー仕方ないなーとボヤきつつ、学食テレビのメンバーに『@gmail.comのドメインで誰か登録しておいてください』と告知しておいたところ、メンバーの一人から『Googleアカウントに他のメールアドレスを紐づけすることで、gmailでなくてもよさそうです』という報告が寄せられました。

そうなのか。
それまで私はその学食テレビグループでgmailのアドレスと、学内アドレスの二つを登録するという、いわば二重登録状態だったのですが、さっそくGoogleアカウントにアドレスを追加してみることにした。

やり方は非常に簡易。

・Googleの個人アカウント情報ページに飛ぶ。
・個人情報とプライバシー設定>個人情報>メール で追加する。
その際に確認メールが届くので,URLを踏むと設定完了。

いそいそとGoogle groupsページに飛ぶと、二重に登録されていた私が一つのアドレスに統合されている。おお。
しかし優先されたのはあとから登録した学内メールではなく、@gmail.comだったので、やはりオーナーだとそちらが優先される仕様なのかもしれません。

Googleのこの統合制度が早くて感動したので、以上Googleさまを讃えるメモでした。

自然言語処理の話・0

この前、この本を買いました。

入門 自然言語処理
Steven Bird
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4873114705 

自然言語処理(NLP:National Language processing)とはなんじゃらほい、と人のために簡単に解説します。
自然言語とは日本語や英語のように我々が日常で使うような、文脈や状況によって使われる単語の意味が変わるような言語です。(対義語に機械言語(マシン語)というものがあります。)
この自然言語をコンピューターに使わせようとするとき、人間からの命令や指示、意見、質問などに対する応答をうまくしていこうという分野が自然言語処理です。

雑な紹介もあとにして、買ったからには色々やりましょう。
この本は入門書としてはとても有名なので、研究室配属をされて与えられた課題の知識が現状で散見している自分にも適していそうです。

ではまず本に書かれていることを実践していくために、環境を構築しなければなりません。
この本ではPythonプログラミング言語とNLTK(自然言語ツールキット) を使うそうです。
Pythonはインストール済みですので、NLTKをインストールします。

手順はhttp://www.nltk.org/にも記載されているので、その通りに行う。

sudo pip install -U nltk
sudo: pip: command not found

えー(´□`)

調べたところ、pipコマンドをインストールする必要があるらしい。

sudo easy_install pip
Searching for pip
Reading http://pypi.python.org/simple/pip/
Best match: pip 7.1.2
Downloading https://pypi.python.org/packages/source/p/pip/pip-7.1.2.tar.gz#md5=3823d2343d9f3aaab21cf9c917710196
Processing pip-7.1.2.tar.gz
Running pip-7.1.2/setup.py -q bdist_egg --dist-dir /tmp/easy_install-Q_Y0GH/pip-7.1.2/egg-dist-tmp-LuOZFo
warning: no previously-included files found matching '.coveragerc'
warning: no previously-included files found matching '.mailmap'
warning: no previously-included files found matching '.travis.yml'
warning: no previously-included files found matching 'pip/_vendor/Makefile'
warning: no previously-included files found matching 'tox.ini'
warning: no previously-included files found matching 'dev-requirements.txt'
no previously-included directories found matching '.travis'
no previously-included directories found matching 'docs/_build'
no previously-included directories found matching 'contrib'
no previously-included directories found matching 'tasks'
no previously-included directories found matching 'tests'
Adding pip 7.1.2 to easy-install.pth file
Installing pip script to /usr/local/bin
Installing pip2.6 script to /usr/local/bin
Installing pip2 script to /usr/local/bin

Installed /Library/Python/2.6/site-packages/pip-7.1.2-py2.6.egg
Processing dependencies for pip
Finished processing dependencies for pip
 

いくつかファイルが見つからないぞとお怒りですが、pipコマンド自体はインストールできているっぽい。
ではもう一度NLTKをインストールしましょう。

Installing collected packages: nltk
Running setup.py install for nltk
Successfully installed nltk-3.1


はいお疲れさまでした。

ではPythonを起動してさっそくNLTKをインポートさせます。
bookモジュールから全ての項目をロードさせます。数秒ほどかかりました。

python
>>> from nltk.book import *
*** Introductory Examples for the NLTK Book ***
Loading text1, ..., text9 and sent1, ..., sent9
Type the name of the text or sentence to view it.
Type: 'texts()' or 'sents()' to list the materials.
text1: Moby Dick by Herman Melville 1851
text2: Sense and Sensibility by Jane Austen 1811
text3: The Book of Genesis
text4: Inaugural Address Corpus
text5: Chat Corpus
text6: Monty Python and the Holy Grail
text7: Wall Street Journal
text8: Personals Corpus
text9: The Man Who Was Thursday by G . K . Chesterton 1908



うーん気持ちがいい。
ではテキスト検索をやってみる。

>>>textn.concordance("word")

で、テキストnからwordがある周辺文章を表示してくれるそうです。
text7はタイトルから明らかに経済の話みたいなので、n=7, wordにeconomyを入れてみたいと思います。

>>> text7.concordance("economy")
Displaying 25 of 27 matches:
d on South Korea 's export-oriented economy . Exports in October stood at $ 5.2
veloping world . The declaration by Economy Minister Nestor Rapanelli is believ
r reflection that the growth of the economy is leveling off , the government sa
ey indicated that the manufacturing economy contracted in October for the sixth
nomists are n't predicting that the economy is about *-1 to slip into recession
continues *-1 to indicate a slowing economy , it is n't signaling an imminent r
itters about the course of the U.S. economy . INGERSOLL-RAND Co . -LRB- Woodcli
 further evidence of a slowing U.S. economy , and traders note that the market
ndicates an expanding manufacturing economy . But most said 0 the index had no
er in New York . Signs of a slowing economy are increasing pressure *ICH*-2 on
s on prices have moderated . `` The economy is clearly slowing , '' says *T*-1
e stated objective of * slowing the economy to a point where hopefully some dow
said 0 he is `` pleased '' with the economy 's recent performance , and does n'
ountry , indicated that the overall economy remains in a pattern of sluggish gr
 the need for a change in their own economy , '' says 0 *T*-1 Charles Dallara ,
ayouts most robustly only after the economy and corporate profits have been gro
iably , those strong periods in the economy give way to recessionary environmen
wth , reflecting a weakening in the economy and corporate profits . PaineWebber
utions of *-1 jeopardizing Japan 's economy by *-2 raising the salary stakes fo
s have fallen through cracks in the economy into the grim , brutal world of our
t part provided a mixed view of the economy . `` Whether you thought 0 the econ
nomy . `` Whether you thought 0 the economy was growing weak or holding * stead
agement blurred that picture of the economy . In a monthly report prepared * fo
ntry 's recession had ended and the economy was growing again . In his first st
 due to the apparent slowing of the economy . But it *EXP*-1 is n't clear yet w


なるほどね!
テキスト検索に成功したところで短いながら今日は終わります。

2015年11月6日金曜日

【前編】11/3(火)キングダムハーツプレミアムシアターに行ってきた話



研究室の闇から這い出て(※1)、11/3(火・祝)早朝に舞浜の土地に降り立ちました。
そうです、キングダムハーツプレミアムシアターの13時の回に行けるからです。
これはもう色々と楽しむしかありません。

長くなりそうなので【前編】を会場周りや他お客様に撮らせてもらったもののご紹介と感想を、【後編】でプレミアムシアターの感想という形式にします。

あとお断りしますと、コスプレをされている方の写真を許可をもらってたくさん載せております。苦手な方はご注意ください。

___
7:30

事前情報ではKHのグッズ情報がフィギュア以外に出ていなかったので、とりあえず早朝に行きました……が、もうすでに人の波。舐めていましたDファンの底力。

  

 

七時半で待機列が751人目、フィギュアが404人目という……。凄まじい戦いでした……。

ぼっちで来ていたので寂しく過ごしていたのですが、前に並んでいたそにくんP(研修中)さんと話しながら待つことに。
名古屋からはるばる深夜バスに乗って遠征してきたんですよー!と聞いて、うひゃあKHファンの稼働力はすごいなーとニヤニヤしてしまいました。

彼の鞄にはこんな手作りグッズが。


紙粘土で作ったハロウィンタウンのソラのお面!!+キーブレード!!!!
愛があるな…と感動しました。
ちなみにニス塗りもして1.5kgも重量がある大作だそうです。すごいなーすごいなー。

他にも既成のパーカーとリュックにこんな素敵な仕上げをして、お手製フェルトマスコットをしていた人もいました!

 

シャドウ仕様と、ソラカイリロクサス!!!ソラとカイリは1・2どちらもあって、島っ子好きな私は大歓喜です。素敵だー素敵だーと思わず感嘆のため息がこぼれました。

あと待機列には13機関のコートを模した女の子もいて、撮らせてほしかったですが距離があって断念……。しかし小さい子もコスプレをしているのを観て私は歓喜です、はい。

続いてプレミアムシアター会場内。
後ろの座席を見ると……カイリと目が合った!!!カイリに会釈された!!!!!
と、思わずドキドキするぐらいに素敵なカイリのコスプレをされていたらきさんと、その妹さんのシオンの可愛らしさにきゅんきゅんしちゃいました。


会場内では暗くなって残念……;(このあと外で撮らせていただいた写真もあります〜)
カイリの服は手作りだそうで!!!愛だなあ……。


そしてさらに会場を歩くと……ほおおおおお、ソラ!!!!!!!!
ハロウィンタウンバージョンとクリスマスタウンバージョンだ!!!!!!!!!!
(鍵垢の方なので、Twitterアカウントは載せていません)


こちらハロウィンタウンのソラのお面は発泡スチロールで作ったそうなのですが、間近で見せていただいたところ「本当に発泡スチロールですか!?商品にできるでしょ!!!」と思うほどすごく丁寧に作られてあって、思わず変なところから声が出ました笑
あとちょうどTDR的にもハロウィンとクリスマスの入れ替わりでこのチョイスはやりおるなwと内心ニヤニヤしました笑

さらにプレミアムシアターが終わったあとにも、お願いを聞いていただいてもう一枚ショットをいただきましたw


美形さんが揃うとやっぱりすごい……。
このお二人はファミ通のプレス記事にも出ていたので、ぜひ探してみてください^ω^
本当にかっこかわいいソラでした!!!!!!


プレミアムシアターが終わって会場外に出ると、他にもレイヤーさんが!!!

こちらはひめぽんさんとそのお友達さん達のソラ、カイリ、ロクサス、アクセル!!!!
雰囲気がすごく高い!こちらも再現度高い!!!ダスクのぬいぐるみまである!!!(歓喜)とプレミアムシアターが終わったあとも、おかげさまでテンション高くさせてもらいました笑
しかしお寒い中、私を含め色々な人たちとの撮影にご協力いただきまして、本当に感謝です……(;ω;`)体調を崩されていないといいのですが……。



そしてらきさんご姉妹再び!!!お外で撮ると麗しさがよくわかります!!!(^ω^)
しかしご姉妹よく似ていらっしゃるなあ……。

 


こちらはくれあさんの3Dソラとそのお友達さんの3Dリク!
この日初めてリクコスと3Dコスを見たので思わず変な声が出ました笑

イケメンだ…(;ω;`)ポーズ決めてもらうとまさにイメージ通り……。

さらに厚かましくもお願いして先ほど紹介した、らきさんご姉妹とも一緒に撮らせてもらいました!島っこが揃った!!!素敵!!!!(`;ω;´)

 
なかなかないよこのショット……。


素敵目線をありがとうございました!!!(≧∀≦)
ほかに敷地内を見渡すと、素敵グッズを作成している方々にもお会いできました!!

 
クーリクさんによる、テラとアクアのぬいぐるみ!!!!!かわいいいい!!!!!!!
しかもテラの後ろはこっそりとハートレスのぬいぐるみですねっ!
けれど「ヴェンは!?(`;ω;´)」と思わず聞いてしまいました笑
次にお会いするときは3人組も見たいです笑


さらにさらに、こんな素敵なグッズもお目にかかれましたv
左の3人組お守りはしっかりステンドグラスで作製されていて、日にかざすと本当に綺麗でした(T^T)
クオリティの高さが本当に素敵で、お店で売れるレベルだ〜〜と思いました笑
次回新作も楽しみにしていますとブログからこっそり発信します。(鍵垢の方なので載せていません)

そして右のサラサ貝のお守りを彷彿させるお守りは四重奏さんによるものです!
こちらもすごく綺麗な発色で、素敵素敵ーーを連発させてもらいました笑
皆さん本当に器用で、そしてKH好きな人が多いのだなと本当に思います。



___

今回は主にお手製グッズやレイヤーさんのご紹介が中心となりましたが、そういったものを通して当日は色々な方達とお話ができ、プレシアの空間を共有することができて、本当にすごくしあわせで楽しい空間でありました。

加えて、今回ご紹介させてもらった皆様の、実際に衣装やグッズとして具現化するための時間や労力を思うと、敬服の一言に尽きます。皆様の愛情溢れるグッズやコスプレを通して、このブログでまとめた言葉以上に大きなKH愛を感じることができた、最高の時間でした。

またご縁がありましたら、そのあとの活動もぜひ追いかけさせてもらいたいと密かに願っております笑


ではプレミアムシアターの感想は後編にて。(※2)

ここまでお読みくださいましてありがとうございました、そして今回載せてもらった皆様、許可をありがとうございました。



※1 本当は這い出ない方がよかったかもしれません。
※2 その前に研究だね

2015年11月1日日曜日

【ネタバレ】劇団パンダデパート2015年度秋公演「トランス」を観た話


電気通信大学には演劇同好会「劇団パンダデパート」という団体があります。

後輩たちが頑張っているとのことで、土曜の13時の回に研究室の闇から這い出て観に行きました。(※1)

■ストーリー
原作があったんですね、知らなかったです。
”トランス” 鴻上 尚史 http://www.amazon.co.jp/dp/4560033757/ref=cm_sw_r_tw_dp_pAFnwb1NCEHWP

ここにもある通り、かつて同級生だった3人の話です。


■劇(ここからネタバレ)
最初は寂しい舞台だと思いました。
白幕に中央にベッド?マット?らしきもののみ。
幕の雰囲気が、FF8でリノアがイデアの部屋に迷い込んだときのムービーを彷彿しました。

ソワソワして待っていると、そこに対照的に今回の役者である3人が上下長袖長ズボンの黒い服の格好で登場。
そして一人の役者がサッと白衣を拾うシーンが、これから始まる舞台はどんなものなのだろうという好奇心をかき立てられるとともに、なんとも言えない胸騒ぎがしました。
さらに意味深な台詞を言って始まる劇、しかし3人ともよく台詞のタイミングが合っているなとしみじみ思いました。

最初こそは参三のオカマっぷりとそれを拒否する雅人、そしてそれを傍観して楽しむ礼子のコミカルなやりとりに笑わせてもらいました。
しかし参三の頼れるアネゴ感とえげつないオカマの二面性切り替えは凄かった。
(まあ他の二人も凄いんですけど,それはまた後述します。)
特に同性愛者だからといって友人を疑うのはアホであるという二人のかけあいは非常にテンポがよかったです。相当練習をしたのだなと思いました。

ただ精神科という気になる設定がどう絡んでくるのかと思っていたところで、日常があっけなく崩れていったところがまず面白かったです。

しかし宦官や多人症とか耳慣れない単語がぽんぽん出てきても、最初「?」となってしまう……。けれどそれらの単語をしっかり淀みなく口から出す後輩たち(ここでは特に雅人)の演技力に引き込まれました。(そしてまた遠い海から来たCooのタイトルが出たことから、この作者さんは相当インテリだなあと思いました。)

個人的に勉強になったシーンは、精神病患者が治ったといえるラインはどこだと参三が礼子に聞いて「例えば、何を触ってもそのあとに一時間ぐらい手を洗い続けてしまう人がいるとしたら、さすがにそういう人は普通に過ごすことはできないでしょう?でもそれが5分まで縮まったら、私たちは治った、と見るの。つまり、社会に適応できるかどうかで見るのよ(ちょっとウロ)」といったところです。
この劇を観たあとだと、確かにそんなものだろうなーと思いました。

物語が進行するにつれて、他の人間関係もみえてくるのですが、それもまたえげつないなりにリアリティがあるんですよね。
礼子が宗教にはまったときを雅人に話すところ、上司の医者と不倫して身ごもった悩みについて、参三が優しくコミカルに慰めるところは「ああこういう友情は本当にありそう」としみじみ思いました。

しかしそういった話が雅人の病気解決にどう関わってくるのかと考えていたところで、「え、どういうこと」とまさかの事実が明らかになってきます。

本当に病気なのは礼子で、礼子が患者で精神科医が雅人?
と思いきや、礼子と雅人が患者で、精神科医が参三?
いやいややはり礼子が精神科医で、参三は過去の恋愛に傷ついている同性愛者で、雅人は自分を天皇と思い込んだ哀れなフリーライター?
という、観客惑わし展開に。

結局これは誰のための誰の視点の話なのか、と考えながら観ていたのですが、
最後に3人が三角形の頂点に立つ形で、それぞれの方向を見ながら「私は、精神を病んでいる人を好きになった(ウロ)」と重ねて繰り返すところは複雑な気持ちになりました。

どうして白幕に3人とも黒い服だったのか、それはもしかしたらこの3人だけ、現実世界から既に乖離してしまった存在であることを示唆しているのかもなと不思議に納得してしまいました。
人によってはバッドエンドかもしれませんが、そういう目線で観るとこれはハッピーエンドかもしれません。永島慎二さんの「その場しのぎの犯罪」を思い出しました。



■総合感想
難しい話で、それぞれの役どころがコロコロ変わるのを演じるのも本当に難しい話だと思いましたが、それを見事に演じきった後輩たちに拍手です。
心情を演じきるところは先述で散々書いたのであれぐらいにしますが、動作で褒めると病院のコーヒーを渡すときのパントマイムは流れる所作が本当に綺麗でした。
(強いて言えばずっとクレ"ア"先生だと思っていたのは内緒だ。)

そして今まで観た中で一番話に引き込まれた劇でした。
音響も、名曲をよく選曲してくれていて個人的に楽しみました。

途中のエンドロールも……いや、おもしろかったです笑

次の公演も楽しみです。(※2)



※1:本当は観ている暇などない
※2:観ている暇を捻出できるだろうか

2015年10月18日日曜日

モネ展に行ってきた

現在上野の東京美術館にて、1870年代に活躍したフランスの画家であるクロード・モネの、絵画や彼のコレクションの約90点を展示したモネ展が開催されています。
卒研やらなんやらで折れた心を癒すべく、前期展示の最終日である本日、突発的に行ってきました。私の感想を踏まえつつ、個人的に薦める鑑賞方法も紹介しながらまとめたいと思います。

モネとは

実は私もモネの作品は”睡蓮”,”日傘を差す女”ぐらいしかよく知りませんでした。通っていた中学の図書館にそのレプリカが飾られてあったこと、後者は美術の授業で模写したことがあり、そういったことで印象に残っていたこともあり、今回の展示で改めて興味を持ったわけです。

今回のモネ展前期(9/19~10/18)の目玉と言えば、美術史において「印象派」という新たなジャンルを確立した、間違いなくクロード・モネの代表作の一つといえる”印象・日の出”が展示されることでしょう。
そのことがモネ展に関する広告や特集でよく取り上げられていたので、それも一つ興味にありました。

チケット

私は美術展や原画展などに行くとき、だいたい前売り券を購入しておきます。
そして美術展における前売り券は美術館はもちろん、展示開催日前日23:59までローソンやファミリーマートといったコンビニで購入することも可能(※1)です。
前売り券で買っておくことのメリットとして、

・料金が当日券より若干安い
・会場にスムーズに入れる
・限定グッズ付きのチケットはだいたい前売りでしか扱っていない

が挙げられます。
前売り券でも学生やシルバーといった券種をちゃんと販売してくれているので、シネマチケットのように「前売り券より当日の学生券の方が安くない?」といったことはありません。

二つ目の『会場にスムーズに入れる』というのは人気の展示であるほど、当然当日券売り場は混雑します。
そして多くの美術館では券売り場と会場受付は離れているので、ここで時間的なロスも生まれること、さらに混雑する展示では会場受付の列で待たされることとなり、観る前から余分な苛立ちを感じてしまいかねません。(今回のモネ展においても、私が退場するときは入場待機に40分待ち、チケット購入に10分待ちでした。)
加えまして、開場前の朝から並んだのにも関わらず前売り券を購入していなかったため、券売り場に並び直すことになった人をモネ展や今年開催された『鳥獣戯画展』でも結構な人数を見かけました。私の体験から、美術館の列誘導スタッフはそのあたりをあまり考慮してくれないことが多いので、やはり事前購入をオススメします。

最後の限定グッズ付きチケットは多少お値段が張りますが、その展示限定のグッズをセットで売ってくれます。そういったグッズは会場の物販でも取り扱われないため、希少性が高くなるので、コレクターとしては見逃せないところです。
私は美術展においてはそういったチケットを購入したことはありませんが、以前開催された『カードキャプターさくら原画展』において、限定グッズ付きチケットを購入したことがあります。CCさくらのときもそうでしたが、画家(作家)人気はもちろんのことやはりグッズの希少性が高いため、限定チケットはすぐに売り切れてしまうことが多いです。もし目当ての画家や作家の展示が開かれるときは、しっかりと情報を収集して確実にご購入されることをオススメします。
グッズはだいたいにおいて会場受付か、物販コーナーにて受け渡しになりますので、しっかりとゲットしましょう。

あとグッズ付きチケットを購入することで個人的に副次的に得られる効果として、物販コーナーで『もう限定グッズは手に入ったし、そんなにグッズを買わなくていいかな』と出費に対する抑止力が働くことです。だいたい通常チケットが1,000円台のところ、限定グッズ付きチケットは3,000円台なので、「もうすでに2,000円はこの展示におけるグッズ費用を課金したんだよなあ」と思うわけです。ま、それでも買うときは買うだろうけど。
今回はもう開催しているので、前売り券はありません。混雑をどうしても避けたい人は先に東京美術館の券売り場で当日券を事前に購入するのがよいと思います。
美術展において当日券は買ったその日に入場しなくても、期間内でしたら有効です。他の用で上野に寄ったついでに購入できるとベストですね。

モネ展会場(会場入りまで)

今回はわりと突発的に行ってきたので、開場が9:30のところ9:10に着いてしまいました。おかげで300mほど並ぶことに。
休日に行く場合は、朝早くをオススメします。できれば到着10番以内になるように着くといいでしょう。
理由として、人気のある展示ですと入場待ちが多く発生します。お昼ぐらいにフラっと行っても先述にもある通り、チケット売り場と会場受付でだいぶ時間を食われます。また、メイン展示においても必ず待機列が発生しています。
加えて、多くの美術館においては客員入れ替え制ではありません。その気になれば、気に入った作品の前で何時間いてもいいわけです。
そうなりますと入場前に長時間待機したのにも関わらず、中に入っても先に入っていた人たちの人ごみであまりよく鑑賞できずに、ただひたすら疲れを溜めてしまう事態になりかねません。

余談ですが、私は『鳥獣戯画展』で平日の水曜日午後2時に行ったとき、会場入場に120分・メインの甲巻展示を鑑賞するのに200分かかると言われ、諦めて帰った苦い経験があります。そこで係員の人に混雑しない時間を尋ね、ツイッターである程度情報を収集してから、別日に改めて開場9時にも関わらず朝7時に会場に到着したことがあります。それでも到着20番以内ではありましたが、非常に快適でメインの甲巻も2回鑑賞することができました。
最近は展示ごとに公式ツイッターアカウントや公式サイトで混雑状況を教えてくれることも多いので、それを目安にしておくといいでしょう。

あと人気展示において早朝に行くことをオススメする理由として、早朝に行って並ぶ人はだいたいその展示画家・作家に詳しいお年寄りが多いことが私の経験から挙げられます。
そしてうまいこと己のコミュ力で「あのー、皆さんは何時から並んだんですか?」などと話しかけると、詳しい情報を教えてもらえます。(※2) 早朝の美術館前の列に並ぶと、謎の連帯感が生まれるんだよね……(※3)
とにかく、私は事前に詳しい情報を調べないので、「今回の展示の見所はここ!」,「〜〜という作品には〜〜といった時代背景があってね、そこを抑えて鑑賞すると味わいがある」といった生の情報を聞けるのは大変ありがたいことです。同好の士が増えるのは嬉しいですね。

またこれらの総括として、午前中に入ることによっておおよそ会場退出の時間をコントロールできます。美術展あとにゆっくりと近辺を歩くのも一興でしょう。特に上野は美術館以外にも見所がたくさんありますし。

モネ展に戻ります。一応20分前に並べたので、会場入りはそこそこスムーズでした。
待機列途中に、モネの”印象・日の出”が描かれた場所を訪れるという6分ドキュメンタリーを流しているディスプレイが一台置いてありました。待機列がいいところで止まったので、それを眺めて時間を潰すことができました。

あと会場内は絵画保護のため、だいたい空調が低めに設定していることと、乾燥していることが多いので、心配な人は防寒対策やマスクなどしておくことをオススメします。
夏に行った『マグリット展』において、私はあまりの寒さに会場内で毛布を借りました。混雑している会場ではそういった配慮がないことも多いので、気をつけておくとよいでしょう。

モネ展

会場受付を済ませると、最近の美術展では有名な人による音声ガイド貸し出し受付があります。だいたい500円程度で専用のヘッドホンを借り、特定の絵の前で操作するとその絵に関する解説をしてくれるものです。私は借りたことがないのでここでは言及しませんが、興味があれば借りるのもよいのではないでしょうか?モネ展では田辺誠一さんが担当されました。

そして会場前には必ず”出品作品リスト”を置いています。私はこれを必ず入手し、ペンを片手にこれを持ちながら会場内を進みます。”出品作品リスト”には作品名,制作年,技法・材質などが書いてあります。
展示会場ではこのリスト順に必ずしも展示されているわけではありませんが、作品名で気になるものを見つけたり、または気に入った作品名をチェックしてあとで調べるときに役立ちます。

だいたいの展示では初期作品→売れてきた/画家の個性が固まった頃→メイン→晩年期の順で展示されています。
モネ展では会場が上下階に跨がっての展示であったため、ワンフロアごとの順路は特にありませんが、一度階を変えると戻れません。(ちなみに『鳥獣戯画展』のように行ったり来たりできる会場では入場するやいなや、皆我先に甲展展示場所までほぼ競歩状態で向かったものです。)
そういった場合、一つ一つの作品をじっくりと眺めるのがよいでしょう。会場では作品時代別に画家の境遇や作品に関する全体的な解説パネルも飾られているので、それをしっかり読み込んでから時代ごとに画家の作品を鑑賞するのもおもしろいものです。

私は今回うっかりして朝食を取り損ねて空腹状態だったことと、やはりそこそこに混雑していたため、そういったパネルを読まずに進みました。

絵画に関しては特に”印象・日の出”と”睡蓮”,そして晩年期作品にシンパシーを受けたので感想をつらつらと述べます。


”印象・日の出”

5分ほど並びました。目玉展示であるため、間近で観られたのは体感で3〜5秒ほどでしたが、とにかく美しい!!!!
正直、各種ポスターやチラシで観たときはなんとも思いませんでしたが、実際は絵画自体が光っているように観えました。なるほどこの作品で”印象派”というジャンルが確立されたことと、モネが”光の画家”と呼ばれるのも納得です。
同じく展示されていた”霧のヴェトゥイユ”という作品では、街とそれを映す水面の風景の輪郭を曖昧にするかのごとく塗られた技法にとてつもない悲しみの印象を受けましたが、この作品は輪郭の曖昧さの中にあたたかさとやわらかさを感じました。
夕日を穏やかに映す水面のまた綺麗なこと。写真のような精確さをあえて再現せず、穏やかなタッチで描くところにモネの作風の個性が表れているように私は思います。


”睡蓮”

これもただひたすら綺麗の一言に尽きます。
地上の緑の木々を映す水面の青と、そしてその中に浮かぶ睡蓮の美しさは感動の一言です。


晩年期の作品

結構評価が分かれるところだと思います。
『晩年のモネは視力が落ちていたため、ああいうわけのわからない作品を描いたのだ。』という意見もちらほら聞きます。
しかしあえて私は書きましょう、「モネの晩年期の作品の良さをわからないのは、絵の鑑賞ポイントを一つ二つ見落としている」と。

確かに特設サイトにもある”バラの小道、ジヴェルニー”なんてディスプレイで観てもよくわからないでしょう。というか私もよくわかりません。

ちょっと話は逸れますが、私が美術館に足を運ぶ理由として、安らぎを求める以外に他の主な理由があります。それは”どうやって描いているかを知りたいから”です。
私も高2夏ぐらいまで”美大に入りたいな”と思っていたほどには美術制作に興味があった時代がありました。そのため、”この作品はいい。自分もこんな作品を描きたい。これはどうやって描いたのだろう”という目線が今でも残っています。
そして実際に実物を眺めると、印刷されたものではわからないことに気づけます。

まずは大きさでしょう。
教科書やポスターに掲載されているものは縮小され、一部カットされたものであることが多いです。
そして実際に額縁の前に立ってみて、横1m, 縦2mほどのキャンバスに描かれたものであることを確認するとき、”このキャンバスを塗りつぶすには相当な時間と絵の具が必要だろう”という予測がつくのです。そこで飽きっぽい私から観ると、一つの作品にかけた時間に対しての尊敬の念を抱きます。

次に塗り・筆圧です。
最近はデジタルが主体でピンと来ない人も多いかと思いますが、油絵にはキャンバスに塗られる絵の具の厚みが生じています。
その厚みによって印象が大きく変わるのが、油絵の一つの特徴とも言えるでしょう。
モネ展にもある鉛筆画(・ペン画)の場合は、独特の濃淡や筆圧から画家の微細な表現の特徴を抑えることができます。
『ドラゴンボール原画展』,『カードキャプターさくら原画展』で鑑賞した、ほとんど修正も下書きによる筆圧も見受けられない美しい原稿に、私は感動を覚えたものです。
他にも、水彩画は紙にみごと水を含ませて独特の淡みを出しているのを眺めることができるなど、実物でないとわからないことがあります。

そして最後はクロード・モネ晩年期作品を観るまで私もわからなかったのですが、絵画を眺める(適正)距離です。

モネの作品は、近くで観ると単なる線と点の構成に見えず、見方によっては稚拙と捉える人も多いでしょう。
しかし遠くから眺めると、不思議なことに美しいバラ園であったり、美しい日本の橋が確かに描かれているのです。

これは私の持論ですが、いくらいい絵でも毎日間近で眺めることは時間的・精神的・物理的に難しいでしょう。
その点モネの晩年期の風景画とは、例えば自宅でふとした瞬間に、壁に飾ってある絵画に目を留めたときに「ああ美しいな」と癒しを与えてくれるものではないでしょうか。
これは画集で眺めていても絶対にわかりません。美術展で、あるいは所蔵して家の壁に飾るのを日常のふとした瞬間に眺めることで、モネの作品の美しさを再認識できるのです。絵画は、本来そういうものでよいのかもしれません。ちなみにサイズが小さい絵画の方が高額であることが多いのは、「絵画は家で眺めるとき、大きすぎても邪魔になるから」という、案外日常に寄り添う理由だったりします。(※4)

そしてそういった”遠くから眺めたときに美しい絵”を描けたということは、モネ自身も大きなキャンバスを前にして,何度も何度も態勢や角度を変えた努力の可能性が伺えます。
普通絵画を描くときは、ずっと机にへばりつくものだと思いますが、モネの絵画における姿勢はそういった概念を崩して、何度も近づいては離れ、離れては近づいてはまた色を重ねるという試行錯誤を繰り返したのです。しかも目が見えていない晩年期に……、モネの凄まじい情熱を感じます。

絵画鑑賞時に、「これを実際描くために、どういったことが行われたのだろうか」という視点を加えると、晩年のモネ作品も違った評価になると思います。


おみやげ

私は美術展を観た感動を何かしら残しておきたい人なので、物販コーナーでは気に入った絵画のポストカードの一枚二枚をだいたいにおいて買っています。

今回は2016年のポストカードカレンダー(1,000円)を購入しました。
理由は、モネ展ではポストカード1枚150円、8枚セットのもの1,000円という価格設定だったのですが、先のポストカードカレンダー12枚セットには私の気に入った絵画が全て収録され、しかもカレンダーとしての機能を果たしたあとはポストカードとして使えることに気に入ったので、そちらを購入しました。予算オーバーでしたがよい買い物をしたと思います。
ちなみに会場は2,400円以上からのクレジットカードご利用を言われるので気をつけてください。(※5)

会場では代表作のポスターを買う人,”睡蓮”や”印象・日の出”を用いたクリアファイルを購入する人が多かったように思えます。
最近の美術展ではクリアファイルやペンといった、日常でも使える文房具を売るところが増えたのは大変嬉しいですね。


※1 展示によって取り扱いコンビニが違うので要確認してください。
※2 必ずしも詳しい情報を教えてもらえるとは限りません。不審者扱いされることも重々承知してください。
※3 これももちろん、列待機中に周りの人と話していたかどうかで変わります。
※4 私がとある画廊から聞いた話なので、諸説あるかもしれません。
※5 本当はクレジットカード利用額に最低額を決めてはいけないらし…あっ何をする、ということで長々お読みいただきましてありがとうございました。

2015年9月19日土曜日

なぜシャボン玉はハート形にならないのか調べてみた

きっかけは知り合い(高校生)の文化祭の差し入れにカバヤの「ハローキティ いちごプレッツェル」を買ったところから始まる。


裏面にはこんなリア充4コマがありました。
ここで気になったのが左の「しゃぼんだま」という4コマ。


『せっかくつくった大きなしゃぼんだまがぶつかってわれちゃう!!』

『くっついてハートになった!』


いつもなら「シャボン玉がハートの形になるわけがない(ハートの形で留められるわけがない)」と一笑に付すところですが、「そういえばどうしてハート形になるわけがないんだろうか……。」と考えてしまった。正直、近所のお子様方に「どうしてシャボン玉はハートにならないの?」と聞かれてお子様方を納得させられるような解説ができるだろうか。いや、できない。
そういったわけで色々調べてみたのでまとめる。

1.そもそもなぜシャボン玉は球体になるのか

最初、私の予測では「おそらくシャボン玉の中の空気と、そのシャボン玉を取り囲む空気の圧が釣り合っている状態として、球体が一番望ましいから。」と考えました。
つまり表面張力ですね。

イメージとしてこんな感じ。

ハート形の場合はこんな風になるとイメージ。
ハートの輪郭を作る凸凹部分に、特別に圧がかかり続けないといけなくなるわけです。
シャボン玉の周りにこんな圧のかかりかたが起きるのでは、道を歩くだけでも切り傷に気をつける世界になりそうです。ハローキティの住むメルヘンとファンタジーの世界にふさわしくありません。

とりあえずそういった予測を立ててから調べてみた。

2.やっぱり表面張力

調べたところ、学術の世界でもシャボン玉についてかなり深く議論されているんですね。

シャボン玉はなぜ丸いか 曲面の変分問題と自然現象
九州大学公開講座 2011.7.30 – 7.31 小磯深幸 (九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所・教授)http://www.math.kyushu-u.ac.jp/Ext-Course/Open-Lect/zi_liao_files/koiso2011.pdf

シャボン玉はなぜ丸い? 最適な形を探求する「微分幾何学」

シャボン玉について調べただけなのに、数学の話が……。
上の論文についてはサラっとしか読んでいませんが、下のコラムと合わせて読むと雰囲気がなんとなく掴めます。

球体になる理由は「表面張力が働いているから」で解決できましたが、上の論文でさらに「シャボン玉が球状であることの証明」として色々計算してくれています。
こうして読むと、球状であることの証明って難しいんですね……。

もっと読んでいくと、「シャボン玉膜に使われる表面張力エネルギーを最小にするために、同じ空気を囲む上で最小面積である球状がよい」ということが言えています。

なるほど、ハート形ですと凸凹表面によって球状よりもそのぶん表面積が大きくなり、エネルギー量が大きくなって形を保てにくい要因になるんですね。

3.じゃあどうして割れるんだろう

球体になる理由がわかったところで、割れる理由も気になりました。
調べたら3通りほど理由が考えられるそうです。

1.地球上には重力が働くため、シャボン液は上が薄く、下が厚い状態になる。
  ある程度薄くなると形が留められなくなるため割れる。


動画もありました。これは1秒間を300倍に引き延ばすハイスピードウルトラカメラによって撮影したそうですが、確かに上の方から割れました。
空気に触れると硬くなる物質を混合させることで割れにくくすることは可能ですが、結局は重力に負けるからいずれは割れるんですね。納得。

「重力が関係するなら宇宙のような無重力空間ではどうなるんだろうな」と調べてみたところ、やっぱり研究されていました。




なるほどおもしろい。


2. 水分が蒸発して割れる。
 まあわかります。

3.空気中の塵や埃にぶつかって、その衝撃で割れる。
 そうだね。

4.やはり球状以外のシャボン玉は難しいのだろうか

 これはワイヤーを用いて色々なシャボン玉を作ろうという話。
 うーん。でもやはりワイヤーから外してしまうと、球状の形になってしまうんですね。

 ……え。

 
 えええええ。


えええええええええええ。
27:32で四角いシャボン玉が作れている……。表面張力をたくみに利用しています。

調べたらシャボン玉世界ギネス記録保持者の人なんですね……http://www.geocities.jp/sugiyamasavon/

他にもこんなシャボン玉もありました。

調べてみるとかなり奥が深い。



5.まとめ

とりあえず頑張ればハート形のシャボン玉ができそうです。
ごめんねハローキティ。









2015年8月21日金曜日

ブログを始めた理由

こんにちは。
最近は早朝か夜にランニングして、一日2つはプログラムを書くというわりとまともな生活をしています。
体重はそろそろ測りに行こう……。

___

タイトルにある通り、ブログを始めた理由を今回は述べようと思います。
始めた理由は大きく分けて2点あります。

1点は、大学で学食テレビという初の試みに取り組むにあたり、ブログがあると様々な面から便利という結論に至って始めたのはいいんですが、Twitterの140字程度ならいざ知らず、長文でその日に起きた(取り組んだ)ことと、それに加えて自分の思ったことを書くのが結構難しかったんですね。
特に自分が思ったことについて書くのが難しく……何も考えていないわけではないですが、アウトプットするとなると各方面に気を遣うわけですし。具体的には毒を書いていないか、とかね?
それで練習のために、というわけで自ブログを立ち上げることにしたのが1点でした。ダイエットはネタ。

もう1点ですが、「自分が思ったことについて書くのが難しい」と思った理由に、極端な話、そもそも日常の物事の一つ一つにアウトプットするに至るまでの関心を払っていなかったのが原因ではないかと私は考えたわけです。
近年、直接的な対話の場面において、私は話をするよりも話を聞く側に回ることも多く、「自分の意見を求められる場ではなさそうだし、話をしている人の気分も良さそうだし。まあいっか」といった積み重ねをしていった結果だと思います。

その弊害として、「〜〜についてあなたはどう思うの」と言われたときに「えっ?」となってしまってうまく言えないことや、ちょっと口の達者な人たちにこちらが黙っているのをいいことに好き勝手言われていたとあとで知らされ、その都度複雑な気分になったことがたびたびあったので(もちろん結局は黙って人の話ばかり聞いていて、発信することを怠った私にも問題はあります)、その問題を解消するために、もう少しこういった発信のためのツールを用いて特訓するのがよいかなあという考えに至り、ブログを始めました。

好き勝手言われた事に関してですが、たとえ誰かを傷つけたとしても上述とはまた別の目的のために、それも近々しっかり自分の考えも表した上で載せたいですね。

そんなこんなです。

2015年8月15日土曜日

4D2Uドームシアターに行ってきたよ

某初夏。
輪講の資料作りに心が折れかけて「プラネタリウム行きたい…」とブツブツ言っていました。

そうした念願(?)が叶い、先日8月7日(金)に国立天文台の4D2Uのドームシアター公開に行ってきました!

どうでもいいんですけど、行きたい・観たいものが水族館<星空<花畑で、精神疲労度が高くなっていくそうですね。「花畑が見たい」とか言い出したら眠らせてあげる方がよほどいいのかもしれません。



・事前予約
4D2Uを見るためには、公開二週間前に公式サイトから抽選予約をしなければなりません。
(入場無料ですし、当日受付OKだときっと人がたくさん来てしまうんでしょうね。)
お昼12時ぴったりに予約フォームにアクセスできるのですが、前回は12:06に締め切られるという人気ぶりだったので、今回一緒に行った一人:ひろすさん(O型)と共にそれぞれで予約を入れることにしました。
しかし今回は12:30ぐらいまで抽選予約フォームにアクセスできたような……日にちによって人気の落差が結構違うんでしょうか?
ここでは人数と名前と年代を入力することになります。そして折り返し事務局から要項メールが届いたら予約完了です。


・当日
武蔵境通りに天文台行きのバス停があると思いきや、昼間は運行していないことに大学を出てから気づきました。
駅まで引き下がるのも面倒な暑さだったので、徒歩で向かうことに。
 
頑張って歩きました。
女性の足で30分程度ですので、早い人はもっと早く着くかもしれません。
(ちなみに門の写真は帰り際に撮ったものです)

当日は会場集合が13:15でしたが、門から4D2Uドームシアターまでにそこそこに距離があり列に並んだのがおよそ13:20ごろになってしまいました。ぴったりに到着した自分(A型)のせいで申し訳ない限りです(´・ω・`)

そしてそのせいでギリギリのところで初回公開定員枠に入れなかったため、次枠(14:30)に回されることに。
そのときに番号の印刷された用紙、パンフレット、見学者用布シール、缶バッジをもらいました。

そして次枠まで時間が空いたため、その間色々と他の建物を見学してきました。


・天文台歴史館(写真撮り忘れ)
みたぬ(A型)「(建物の外観が)スターウォーズのC3POに似てますね!」
zicoさん(B型)「……ああ、R2D2でしょ?( ´_ゝ`)
みたぬ(A型)「(´・ω・`)」

似ているので気になったらぜひ公式サイトでご覧ください。
といっても、屋上を開閉する都合上、大型望遠鏡のある施設はたいがいR2D2のような外観をしている気がします。
中には日本最大口径を誇る屈折望遠鏡や、観測の様子の写真パネル、古い関数電卓等の展示がありました。



・第一赤道儀室
ここでは太陽の観測の様子を見せてもらいました。

係員のお兄さん
「ここでこのように太陽の動く様子と、黒点の様子が観測できるわけです。
 さて、この黒点の大きさは、実際だとどれぐらいの大きさかわかりますか?」
みたぬ(A型)「10kmとか?」
みーたんさん(AB型)・zicoさん(B型)・ひろすさん(O型)「「「 それはない 」」」
みたぬ「(´・ω・`)」

黒点は地球ほどの大きさだそうですね……。
近年ですと木星クラスの黒点も観測されたそうです。


・太陽系ウォーキング




















ドームシアターに行く道中にはこのような展示?モニュメント?がありました。
太陽から始まり土星までの距離を140億分の1、天体サイズを14億分の1に縮めて飾っているそうです。こういうのけっこう好きです。



・4D2Uドームシアター
あっという間に時間が来たので戻りました。

この日の4D2Uドームシアターは「KAGUYA's MOON」という企画でした。

サイト引用:
月周回衛星「かぐや」に搭載されていたレーザ高度計(LALT)と地形カメラ(TC)による観測データをもとに、詳細に再現された月面を探検しましょう。地球から見ることができない、月の裏側まで行ってみます。


公開月ごとに特集企画が違うんですね。時間があれば他のも見たいところです。

会場内は思ったより狭いドーム型でした。3D眼鏡を着用して観覧することになります。

眼鏡をかけている人はその上からさらに3D眼鏡をかけることに。でも違和感はなさそう?

一公開あたり40分程度ですが、なかなか楽しめました。
個人的には月面を歩いてみましょうといった趣旨の映像が非常に美しく、クレーターに名前がついている等とても楽しんで解説も聞けました。

ただあまりのクオリティに会場から出たところで、全員3D酔いで若干足下がふらつくことに……。

公式サイトでは映像およびプログラムのダウンロードもできるのはおもしろいですね!



・展示室
終わったところで、展示室で色々と見て回ることに。
ここには可動式すばる望遠鏡の模型やその他観測地のスケールモデルが置いてあってすごく楽しめました。

そのうちの一つに不思議な形状の靴が望遠鏡の展示とともに添えられていて、「なんだろうなあ」としみじみ眺めていたところ、みーたん先生(AB型)に「パラボナアンテナを歩く際、凹ませないようにこういう特殊形状の靴を履く必要があるんだよ〜」と教えてもらいました。
さらに調べたら結構色々なところで使われているんですね→http://uc-garden.dyndns.org/profile/2002s/4_.html
勉強になりますね。

月の観測についてのパネル前で。

彼の左胸に貼ってあるのが見学者用の布シールです。(眼鏡には触れない)

展示室の中には映像公開室もあり、冷房が効いている快適空間で鑑賞することに。
映像機器を見たみーたんさん(AB型)いわく「これもしかして3D対応しているんじゃ?眼鏡ないのかな?」とおっしゃっていたのですが、3D眼鏡らしきものは見当たらず(・ω・`)

我々は野辺山の観測施設で働く人々や天の川シミュレーション、銀河系の形成といった映像を観ました。1コンテンツあたり約10分程度でした。


みたぬ(A型)「(星のシミュレーションについて)Processingで書けそうだなあ。大枠は書くからひろすさん細かいところは任せました」
ひろすさん(O型)「えっなんで」
みーたんさん(AB型)「すごい。この映像は科研費から出てるよ」
zicoさん(B型)「ですねえ」

理系と星空デートはやめたほうがよさそうです(ブーメラン)


・アインシュタイン塔(写真撮り忘れ)
これまた趣のある建物でした。ここは外観のみの見学可でした。
ただし向かう途中が緑いっぱいな道だったので、虫がたくさんいるのがどうも…(・ω・`)
日傘+虫除けスプレー+汗拭きシートは必需品ですね。


・子午儀資料館

・ゴーチェ子午環室

このあたりはガラス越しに子午儀の見学が可能でした。
約100年前から存在していた機材・設備ですが、その時間の流れにはただただ深い感慨を覚えます。


・天文機器資料館&子午線標


zicoさん(B型)の足が細い!!
資料館には望遠鏡だけでなくテレビデオや七福神のうちの一つの像(名前を失念しました)などが展示されており、なかなかユニークでした。さらには見学者ノートが唯一あった施設だと思います。

そしてこのドームを南北に挟む形で窪みに子午線標もありました。
ちょっと大きめの倉庫ぐらいはありました。
大きい百葉箱みたいなものでしょうか?



あと南側には温度計と風速計が設置されていました。
緑が青々と茂っていて最高のロケーションでした。


・購買(写真撮り忘れ)
生協といえば生協なんですがそこはさすが国立天文台、宇宙食やホログラムポストカード、ジグソーパズル等々、宇宙に関わるグッズや東大のロゴ入りノートも売っていました。
うちの大学も自宅で作れるロボットキットとか取り扱えばいいのになあ。



・帰宅

見学可能な全施設を回り、17時頃解散になりました。
その際に自転車組二人を盗撮することに成功しました。黄昏れっぷりがよい感じです。

自分とzicoさんはバスで帰宅したのですが、ちょうどラッシュにあたったのか車内は大変な混雑でした……。あと道中が結構揺れるので、車酔いするタイプにはオススメしません(・ω・`)えらいこと揺れるわよろけるわであちこちにぶつけて申し訳なかったです(;ω;`)

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余談

「そういえばこのメンツはA・B・O・ABの全血液型が揃ってますねえ。」
「だねー。」
「ということはここで誰かに何かがあってもお互いが助けられませんね。」

(((苦笑)))

みーたんさん(AB型)「でも、AとBはOから助けてもらえるのでは?」
zicoさん(B型)「できるのかな」
みたぬ(A型)「AOとかじゃないとダメなような…どうだろう?」
ひろすさん(O型)「搾り取るが良い(死にかけの声)」


「あっこれ間違っても大量出血したらあかんやつや(・ω・`)」と思いました。

___


星を満喫したところで、次はのんびりと水族館に行ってペンギンでも眺めたいと思います。

2015年8月2日日曜日

エヴァの本を借りました

「そんなに太ってないでしょ」と関係各位に気を遣わせていることに最近ようやく気づいたのでタイトル変えました。すっきり。

そういったわけで以降はぼちぼち色々書くブログになります。


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以前くさぱんさん(@kusapan)という大学の先輩にエヴァ本を借りました。

『庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン』(http://www.amazon.co.jp/dp/4872333152)と『庵野秀明 パラゾ・エヴァンゲリオン』(http://www.amazon.co.jp/dp/4872333160)、いずれもちょっと前に世間を賑わせた太田出版です。
(3月にお借りしたのですが、行動が鈍いものでご返却するのがようやく今月という始末に。至らなすぎる後輩であります。)

お返しする前にもう一度読み込んでしっかり感想を伝えようと思ったのですが、記憶力が怪しいのと喋るのが下手な性質なので、先にブログにしっかりまとめておくことにします。
今回はスキゾ〜の方を書きますね。


0. エヴァとワタクシ
感想に行く前にエヴァと私の関係性に述べるのは、「おまえ貴重な本を借りといて、なぜそんな陳腐な感想しか出ないんじゃ!」と他の誰より自分で思いそうなので、先にエヴァと自分の関係について述べておきます。
興味がない人は読み飛ばすのをオススメします。

___

エヴァというコンテンツに最初に触れたのは記憶にないぐらい古いので、結構長い付き合いです。

理由に、母親がアニメや漫画が非常に好きな人なので、オタク偏見もなんのその普通に日常に存在したコンテンツだったと思います。私自身もドラゴンボールやセーラームーンといったアニメが好きでしたし。

それで、私は当時セーラームーンの中でセーラーマーキュリーが好きだったので、エヴァについては綾波レイという女の子のビジュアルを見て「可愛い」という感じで、好意的に取ったと思います。あと当時はナデシコのルリしかり、『沈黙している美少女』がやたら人気だった時代だったんじゃないかなあ。

しかし最初は親が観せてくれなかったというか、放送が深夜帯だったのでそもそも観ることができなかったような。(当時住んでいたのは都内ではなかった気がします)
だからストーリーはそのとき全く知らなかったんですよね。

ただ、当時アニメソングだけをピックアップした番組があった気がするんです。司会が多分今田耕司さんか東さんで。
それで高橋洋子さんが堂々と『残酷な天使のテーゼ』を歌っていらしていて、バックにアニメOPの映像が流れていて、それで1話とか冒頭の話を何かしらで見て……、それでやっぱりいい印象が残っているんだと思います。


そして時が流れて、普段は仲が良好な母と兄が珍しく口論をしていたんです。
なんだろうなと思って聞き耳を立てていたら、

「エヴァが放送されていたのは夕方の時間帯だ。母さんの記憶は間違っている。」
「いいや、深夜帯だね。だってその時間帯に姉とそのダンナと観たもの。」

という話。
真偽はさておき、普段温厚な兄がここまで主張して、それに対して負けじとエヴァについて語る母がすごく新鮮に見えて、そこから私も「エヴァってどんな話なんだろう」とようやくネット検索したんだと思います。

そこでまず最初に渚カヲルというキャラを見て、「え、なんだこのイケメンは」とものすごい衝撃を覚えたんだと思います。

私の知っているエヴァの中学生キャラって、シンジ・レイ・アスカ・トウジ・ヒカリ・ケンスケで、その中で当時私の中でピックアップされていたのが、容姿的な意味でレイだったんです。

それが、レイと同じような雰囲気を持つ美形キャラのカヲルがいるわけです。もうびっくり。今でこそパチンコのCMとかでカヲルが出てくるけど、当時メディアもシンジ・レイ・アスカの三強ばかり取り上げていた気がするし。

興味を持ったので兄や母に聞いたところ「そいつは一話しか出ないから。観ていないおまえが知らなくて当たり前w」と煽られたのをきっかけに、まず24話から観てそのまま最終話まで観るというとんでもない入り口から入ったんじゃなかったかなあ……(でも当時その”途中から観る”という行為についてどう考えていたかはちょっと記憶にない)

そこでシンジの『エヴァに乗りたくない』とかそういう悩みがなんとなく当時の自分には合っていたんじゃないですかね。
初めて最終話を観たとき、ものすごく号泣した記憶があるぐらいですし。


あと、貞本さんの画風が自分の中で衝撃的だったんだと思います。

当時の私はPS2のゲーム『キングダムハーツ』が好きで、あの絵柄の影響をものすごく受けて絵を描いていたんです。簡単に言えば線が太い。
対して、貞本さんの描かれるキャラって線が細いんですよね。

だからそれまで線を太くして描いていた自分には、そこがとにかく衝撃的で嵌ったんだと思います。だから漫画とウエハースチョコを買って、イラストを見て研究して、一日5体はチルドレンの誰かを描いていました。(サラっと書いているけど黒歴史だなあ)


まあだから、貞本さんを除くエヴァのスタッフさんまで気が回らなかったんですね。
(しかし強いて言えば漫画・カールビンソンが好きだったから、あさりよしとおさんには興味があったけど、エヴァスタッフだったことを知るのはだいぶ後)

とにかくエヴァの世界観やキャラ、絵柄を理解して自分のものにしたい、と。
そのため、エヴァの設定画が載っている本は手に入れる一方で、アニメインタビューの類いには全然触れなかったんですよ。

そしてそのまま成長してしまい、話がようやく戻ってくさぱんさんから「この本をぜひ読んでみてください」と上述の2冊をお借りさせてもらったとき「庵野さんのインタビューか…、正直エヴァと『風立ちぬ』でしかよく知らないんだよなあ。ナディアは記憶にうっすらだし、エースを狙えは見てないし。でもエヴァの世界が理解できるなら面白そう」という感じでした。


で、その程度の前提知識で読み始めたよという導入話でした。


1.スキゾ・エヴァンゲリオン
冒頭から凄かったです。

確かに時代は一致しているんですが、庵野さんに質問するインタビュアーがしきりにあの”オウム”とエヴァを大半は「強引すぎる」と思わせるほど絡めながら、インタビューを続ける様子がとにかくすごいなあと。

私の中であの集団は、軽率に触れてはいけないイメージがついて纏うんですが、「なんでこんなにあっけらかんと絡めながら質問するんだろ? そしてそれらの質問に対して庵野さんも普通に答えているの?」と、とにかく不思議で不思議で、冒頭を読み進めるのは結構キツいものがありました。

逆にそのあたりを突破できたら、すごくおもしろかったですね。

一番印象に残っているのは、インタビュー中に師である宮崎駿監督をけちょんけちょんに批判しているんですが、その表現として「宮崎監督はパンツを脱いでいない」、挙げ句の果てに男性器を用いているのが良い意味で「ブっ飛んでいるなー、庵野さんってこういう人なんだw」と思いました。でもあくまで好意的に「ここまで言っちゃうんだw しかも師匠でしょうwww」という感じ。
もし庵野さんが女性だったら、ここの表現がどうなっていたのかが非常に気になります。(そしたらエヴァは生まれなかったのかもしれませんが。)

次に印象に残っているのが、エヴァを作り終えたときにものすごく死にたかったと庵野さんが答えているのが、衝撃でもあり一方で「あーやっぱりなー笑」という感じでした。
(それぐらいエヴァってやっぱりすごいコンテンツですよねえ。)
あとここと絡めて最終話付近について、様々な試行錯誤の末ああなりました、という話も「ホントですかwww」と思いつつも、「まあ庵野さんがこういう人ならそうなるのは納得だな」と妙にすとんと入ってきました。

最後に”ファンは頭が悪くて嫌い”という発言に対して「えー」という気持ちを最初こそ持ったんですが、読めば読むほど「庵野秀明さんという方なら、そういう気持ちを持っても不思議ではないな」と、後半部分にあった”僕と同じ位置に身をおくことのできる人はいない”という言葉と共に繋がりを感じました。

逆に言えば庵野さんがここまで批判的でないと、エヴァって作られなかったんじゃないかなーという感じです。
もうホント、テレビや映画といった娯楽メディアをのほほんと観る人たちに対して片っ端から喧嘩売ってるような発言してますし……。
でもしっかり勉強されていることがインタビューからよくわかる分、読み手はそういった発言に対して「すみません」という気分を持つしかないという感じでした。


あとエヴァ1話はガンダム1話に勝てなかった、という話には驚きました。

私はエヴァを観てからファーストガンダムを観た人なんですが、私の中でエヴァは各個人の心の動きを中心に取り上げているのに対して、ガンダムはむしろ戦局がいまどうなっているかという、世界観を中心に捉えている違いがあるんじゃないかと思うんですよ。

で、私がエヴァにハマった決定的な理由は、たぶん当時はものすごくシンジに共感を示していたんですよ。つまりキャラ>世界観でアニメの良さを判断していたんですね。

対してガンダムのアムロって、1話で家族を目の前で失ったフラウ・ボゥに対して「しっかりしろフラウ・ボゥ! 君は強い女の子じゃないか!(ちょっと曖昧)」って弱虫なくせに彼女に叱咤するじゃないですか。
もうそこで「はーー? アムロおまえ引きこもってたくせになんなんだよ。」と、彼にはわりと共感できなかったんですね。

だから個人的にはガンダム1話よりエヴァ1話の方がすごく好きなんですが、庵野さんはインタビューの中で構成・脚本はもちろん「少年がロボットに乗るのを、すごく素直に見せている」という具合にガンダム1話を評価されていて、「そういう見方もあるんだ…」と思いました。


次に庵野さん以外のスタッフインタビューでしたが、さらに庵野秀明さんという方の人間性がよくわかるインタビューで読み応えがありましたね笑

庵野さんのインタビューを読んだ限りでは、私は庵野さんについて「すごく知的で冷めた人だ」と思っていたのですが、スタッフさんたちの座談会で庵野さんについて「とにかくすぐに怒鳴り散らす」と言われていて、これもまたおもしろかったです。

そして庵野さんはとてもモテる、という話がおもしろかった。
庵野さんには人間全般嫌いそうなイメージがついてまわったんですけど、それでも庵野さんの周りには人がたくさん集まってくる様子が見て取れたのがおもしろかったです。

エヴァに関しては、庵野さん自身もよく固まっていないままエヴァという話を持ってきて、一年ぐらい経ってようやく人に説明できるようになったエピソードといった制作の裏話とか、カヲルや綾波について各スタッフがどういう思いを抱いている(抱いていた)のかが知れて大変興味深かったです。

強いて言えば、随所に出てくるアニメタイトルは全く知らないものが多く、そして脚注の解説も出版社の人の主観がかなり入ったよう書き方だったので、対象として持ち上げられていてもよくわからなかったことが多く読み進めるのがちょっと大変でした。



___

とりあえずここまで。

最近あったことと言えばようやく研究室のゼミが終わって一息ついてます。
ただしまだまだやるべきことはあるんですけど、一つ一つ解消していけるように日々時間意識を持って押し進めようと思います。

2015年7月29日水曜日

雑感

痩せてます。

上半身の体脂肪率がようやく25%を切って24~23%代に落ち着いてきました。
尚、下半身はこの限りではありません。

7月前半まで輪講資料作りやら学食テレビのサイト構築を作っていたことで、どうも心持ちがよくなかったような気がします。
その節は関係者各位、先生、家族、友人、先輩、後輩もろもろに暖かく見守ってくださいましてありがとうございましたの一言に尽きます。

それに伴ってやたらtwitterつぶやき回数が多くなってしまったので、もう少し推敲を重ねる意味でもブログをもう少し有効利用しようと思います。はい。


___

最近、研究室にあった星里もちるさんの「本気のしるし」(全6巻)http://www.amazon.co.jp/dp/4091861016 を読破しました。
この人の作品は中学時代に「オムライス」を読んだのですが、こちらもやっぱりすごかったです。

冒頭にどこか不思議な雰囲気を持つヒロイン・浮世が深夜に踏切内でギアチェンジして立ち往生、電車とぶつかるところを助ける主人公・辻がなんとか助けるんですが、警察を呼ばれて事情聴取された浮世が言った一言が

「彼が運転してました」

oh

そんなとんでもない悪女のヒロインかなと思いきや、いやあ…それだけでは言い表せないとんでもない破壊力の持ち主でした。
男性の苛虐心や庇護欲といったものを本人は計算しないで駆り立ててしまうわけです。
ざっくばらんに言えば「隙だらけ」なのかもしれません。

そんな彼女が、いろいろあった末に辻に対して「償わなきゃ」という気持ちに目覚めるところはとても美しくて冒頭にはなかった生きるための強さも感じさせられます。

もちろんヒロイン以外の登場人物一人一人にリアリティさが感じられ、非常に読み応えがありました。
絵柄を気にしない人ならおすすめです。

2015年7月15日水曜日

もはや何日目だろう

痩せてます。
毎朝走っている効果がそれなりに出ているのかもしれません。


いいことです。
ちなみに全体的な体脂肪率は26.1%でしたが。



本日の朝ご飯は豆腐丼でした(写真忘れました)

お昼ごはんは大学近くのお弁当屋さんのノリ弁当を購入しました。
食べ途中の写真で失礼します。

デザートもある!

友人(♀)が「毎日お疲れさま」と買ってくれました。
今度何かしらで返します。

晩ご飯(チャーハン・オムレツ・豆腐)

帰宅するのが面倒だったので、遅くなりました。(21:30)
あと配膳は私ではないので雑とか言わないでください(低頭)


おまけ



 いま一緒に学食テレビに取り組んでくれているzicoさんに「どうやったらそんなに細くなるのか、食事情を公開してほしい」と頼んでみたところ、律儀に食べた写真まで残してくれていました。
朝はお味噌汁・スイカ・野菜炒め・おにぎり(思い出した順)に、お昼は蒸しパン(半分)と炭酸飲料(上写真参考)というメニューでした。
道理で彼が部内で姫扱いされるような、いまの細身になった片鱗が伺えます。


___
全然関係ないのですが、最近どうもPCとスマホとタブレットをいじる時間が増えたので視力が悪くなってきて辛いです。




第二日目から

ここ最近はゼミ資料を作っていたので更新できませんでした。
もう一つ言えばゼミは炎上しました。

しかし体脂肪は落ちました。

27.0%→27.6%→27.0%→26.2%→26.0%

すばらしいことです。

なんやかんやブログに上げるため用の食事写真だけは撮っているのですが、それが影響している可能性が高いのかもしれません。

あとここ最近と今後、わりとパブリックな用事ができたのでそれに向けて痩せねばならなくなったことも大きいと思います。

人間って環境と意欲ですね。とりあえず近況まで。

2015年7月1日水曜日

第一日目

「でぶってきたから痩せるか」と始めることにしたブログ一日目。

起床は6:35だからよし。
でも雨が降っていたためジョギングできず、とりあえず読書する。


図1.あさごはん(7時半)

ごはん一膳、豆乳
ハンターハンターのマグカップがオシャンティー!!


まだ雨が強かったので家で作業する。
なんやかんやでお昼

図2.おひる(12時半)、チャーハンおにぎりとハンバーガー(カロリー不明) 


そんなところで雨足も引いてきたので、徒歩で大学へ(約30分)


先にホケカンに行って測ってみる。

図3.測定結果(一度目)

おおおおお。
前日と比べて体脂肪率が0.9%も減っている。

豆乳効果かもしれないなあとしみじみしながら研究室で作業に没頭すること3時間。当然座り作業。

そこで「そういや昨日と同じ時間帯ぐらいで計測するのもいいかもな」と買い物に出るついでに再びホケカンに行って計測。

図4.測定結果(二回目)

!!!!?!!???!!!!???

筋肉量0.4kgが脂肪にトレードされておる…。

座り作業3時間でここまで筋力が落ちるんですね。
当然ながら歩いた後と座り作業をしていたあとでは多少筋力や体脂肪率に差が出るとは聞いていたけど、ここまでになるとは思いませんでした。いやはや。

近くのスーパーまで買い物に行って、また計測してみる。

図5.計測結果(三回目)

あー、やっぱり多少歩き回った後だと変わりますね。当然ながら二回目と三回目の間に飲食等は挟んでいません。


図6.夕食(17時半)

そういや炭水化物ばかりだなと反省してサラダを買った。

あとランチパックもちゃんと成分表示を意識して買ってますとも。

図7.成分表示
タンパク質>脂質になっているものを選ぶとよいのはダイエッターの常識ですね(ニッコリ


作業やら勉強やら


帰宅した頃(21時45分)にはわりとヘトヘトになっていたら親に心配された。


図8.おみそしる(21:50)、お豆腐、わかめ、卵


ごちそうさまでした。


ダイエッター日記にはまったく関係ありませんが、輪講スライド作りがぜんぜん捗っていません。
指定本に英語の本を渡されていまして、その中で私の担当する章は60Pほどあるんですが、10Pも訳しきれていません。けどスライドはもう25枚以上あります。発表は金曜です。

泣かない。