2015年8月21日金曜日

ブログを始めた理由

こんにちは。
最近は早朝か夜にランニングして、一日2つはプログラムを書くというわりとまともな生活をしています。
体重はそろそろ測りに行こう……。

___

タイトルにある通り、ブログを始めた理由を今回は述べようと思います。
始めた理由は大きく分けて2点あります。

1点は、大学で学食テレビという初の試みに取り組むにあたり、ブログがあると様々な面から便利という結論に至って始めたのはいいんですが、Twitterの140字程度ならいざ知らず、長文でその日に起きた(取り組んだ)ことと、それに加えて自分の思ったことを書くのが結構難しかったんですね。
特に自分が思ったことについて書くのが難しく……何も考えていないわけではないですが、アウトプットするとなると各方面に気を遣うわけですし。具体的には毒を書いていないか、とかね?
それで練習のために、というわけで自ブログを立ち上げることにしたのが1点でした。ダイエットはネタ。

もう1点ですが、「自分が思ったことについて書くのが難しい」と思った理由に、極端な話、そもそも日常の物事の一つ一つにアウトプットするに至るまでの関心を払っていなかったのが原因ではないかと私は考えたわけです。
近年、直接的な対話の場面において、私は話をするよりも話を聞く側に回ることも多く、「自分の意見を求められる場ではなさそうだし、話をしている人の気分も良さそうだし。まあいっか」といった積み重ねをしていった結果だと思います。

その弊害として、「〜〜についてあなたはどう思うの」と言われたときに「えっ?」となってしまってうまく言えないことや、ちょっと口の達者な人たちにこちらが黙っているのをいいことに好き勝手言われていたとあとで知らされ、その都度複雑な気分になったことがたびたびあったので(もちろん結局は黙って人の話ばかり聞いていて、発信することを怠った私にも問題はあります)、その問題を解消するために、もう少しこういった発信のためのツールを用いて特訓するのがよいかなあという考えに至り、ブログを始めました。

好き勝手言われた事に関してですが、たとえ誰かを傷つけたとしても上述とはまた別の目的のために、それも近々しっかり自分の考えも表した上で載せたいですね。

そんなこんなです。

2015年8月15日土曜日

4D2Uドームシアターに行ってきたよ

某初夏。
輪講の資料作りに心が折れかけて「プラネタリウム行きたい…」とブツブツ言っていました。

そうした念願(?)が叶い、先日8月7日(金)に国立天文台の4D2Uのドームシアター公開に行ってきました!

どうでもいいんですけど、行きたい・観たいものが水族館<星空<花畑で、精神疲労度が高くなっていくそうですね。「花畑が見たい」とか言い出したら眠らせてあげる方がよほどいいのかもしれません。



・事前予約
4D2Uを見るためには、公開二週間前に公式サイトから抽選予約をしなければなりません。
(入場無料ですし、当日受付OKだときっと人がたくさん来てしまうんでしょうね。)
お昼12時ぴったりに予約フォームにアクセスできるのですが、前回は12:06に締め切られるという人気ぶりだったので、今回一緒に行った一人:ひろすさん(O型)と共にそれぞれで予約を入れることにしました。
しかし今回は12:30ぐらいまで抽選予約フォームにアクセスできたような……日にちによって人気の落差が結構違うんでしょうか?
ここでは人数と名前と年代を入力することになります。そして折り返し事務局から要項メールが届いたら予約完了です。


・当日
武蔵境通りに天文台行きのバス停があると思いきや、昼間は運行していないことに大学を出てから気づきました。
駅まで引き下がるのも面倒な暑さだったので、徒歩で向かうことに。
 
頑張って歩きました。
女性の足で30分程度ですので、早い人はもっと早く着くかもしれません。
(ちなみに門の写真は帰り際に撮ったものです)

当日は会場集合が13:15でしたが、門から4D2Uドームシアターまでにそこそこに距離があり列に並んだのがおよそ13:20ごろになってしまいました。ぴったりに到着した自分(A型)のせいで申し訳ない限りです(´・ω・`)

そしてそのせいでギリギリのところで初回公開定員枠に入れなかったため、次枠(14:30)に回されることに。
そのときに番号の印刷された用紙、パンフレット、見学者用布シール、缶バッジをもらいました。

そして次枠まで時間が空いたため、その間色々と他の建物を見学してきました。


・天文台歴史館(写真撮り忘れ)
みたぬ(A型)「(建物の外観が)スターウォーズのC3POに似てますね!」
zicoさん(B型)「……ああ、R2D2でしょ?( ´_ゝ`)
みたぬ(A型)「(´・ω・`)」

似ているので気になったらぜひ公式サイトでご覧ください。
といっても、屋上を開閉する都合上、大型望遠鏡のある施設はたいがいR2D2のような外観をしている気がします。
中には日本最大口径を誇る屈折望遠鏡や、観測の様子の写真パネル、古い関数電卓等の展示がありました。



・第一赤道儀室
ここでは太陽の観測の様子を見せてもらいました。

係員のお兄さん
「ここでこのように太陽の動く様子と、黒点の様子が観測できるわけです。
 さて、この黒点の大きさは、実際だとどれぐらいの大きさかわかりますか?」
みたぬ(A型)「10kmとか?」
みーたんさん(AB型)・zicoさん(B型)・ひろすさん(O型)「「「 それはない 」」」
みたぬ「(´・ω・`)」

黒点は地球ほどの大きさだそうですね……。
近年ですと木星クラスの黒点も観測されたそうです。


・太陽系ウォーキング




















ドームシアターに行く道中にはこのような展示?モニュメント?がありました。
太陽から始まり土星までの距離を140億分の1、天体サイズを14億分の1に縮めて飾っているそうです。こういうのけっこう好きです。



・4D2Uドームシアター
あっという間に時間が来たので戻りました。

この日の4D2Uドームシアターは「KAGUYA's MOON」という企画でした。

サイト引用:
月周回衛星「かぐや」に搭載されていたレーザ高度計(LALT)と地形カメラ(TC)による観測データをもとに、詳細に再現された月面を探検しましょう。地球から見ることができない、月の裏側まで行ってみます。


公開月ごとに特集企画が違うんですね。時間があれば他のも見たいところです。

会場内は思ったより狭いドーム型でした。3D眼鏡を着用して観覧することになります。

眼鏡をかけている人はその上からさらに3D眼鏡をかけることに。でも違和感はなさそう?

一公開あたり40分程度ですが、なかなか楽しめました。
個人的には月面を歩いてみましょうといった趣旨の映像が非常に美しく、クレーターに名前がついている等とても楽しんで解説も聞けました。

ただあまりのクオリティに会場から出たところで、全員3D酔いで若干足下がふらつくことに……。

公式サイトでは映像およびプログラムのダウンロードもできるのはおもしろいですね!



・展示室
終わったところで、展示室で色々と見て回ることに。
ここには可動式すばる望遠鏡の模型やその他観測地のスケールモデルが置いてあってすごく楽しめました。

そのうちの一つに不思議な形状の靴が望遠鏡の展示とともに添えられていて、「なんだろうなあ」としみじみ眺めていたところ、みーたん先生(AB型)に「パラボナアンテナを歩く際、凹ませないようにこういう特殊形状の靴を履く必要があるんだよ〜」と教えてもらいました。
さらに調べたら結構色々なところで使われているんですね→http://uc-garden.dyndns.org/profile/2002s/4_.html
勉強になりますね。

月の観測についてのパネル前で。

彼の左胸に貼ってあるのが見学者用の布シールです。(眼鏡には触れない)

展示室の中には映像公開室もあり、冷房が効いている快適空間で鑑賞することに。
映像機器を見たみーたんさん(AB型)いわく「これもしかして3D対応しているんじゃ?眼鏡ないのかな?」とおっしゃっていたのですが、3D眼鏡らしきものは見当たらず(・ω・`)

我々は野辺山の観測施設で働く人々や天の川シミュレーション、銀河系の形成といった映像を観ました。1コンテンツあたり約10分程度でした。


みたぬ(A型)「(星のシミュレーションについて)Processingで書けそうだなあ。大枠は書くからひろすさん細かいところは任せました」
ひろすさん(O型)「えっなんで」
みーたんさん(AB型)「すごい。この映像は科研費から出てるよ」
zicoさん(B型)「ですねえ」

理系と星空デートはやめたほうがよさそうです(ブーメラン)


・アインシュタイン塔(写真撮り忘れ)
これまた趣のある建物でした。ここは外観のみの見学可でした。
ただし向かう途中が緑いっぱいな道だったので、虫がたくさんいるのがどうも…(・ω・`)
日傘+虫除けスプレー+汗拭きシートは必需品ですね。


・子午儀資料館

・ゴーチェ子午環室

このあたりはガラス越しに子午儀の見学が可能でした。
約100年前から存在していた機材・設備ですが、その時間の流れにはただただ深い感慨を覚えます。


・天文機器資料館&子午線標


zicoさん(B型)の足が細い!!
資料館には望遠鏡だけでなくテレビデオや七福神のうちの一つの像(名前を失念しました)などが展示されており、なかなかユニークでした。さらには見学者ノートが唯一あった施設だと思います。

そしてこのドームを南北に挟む形で窪みに子午線標もありました。
ちょっと大きめの倉庫ぐらいはありました。
大きい百葉箱みたいなものでしょうか?



あと南側には温度計と風速計が設置されていました。
緑が青々と茂っていて最高のロケーションでした。


・購買(写真撮り忘れ)
生協といえば生協なんですがそこはさすが国立天文台、宇宙食やホログラムポストカード、ジグソーパズル等々、宇宙に関わるグッズや東大のロゴ入りノートも売っていました。
うちの大学も自宅で作れるロボットキットとか取り扱えばいいのになあ。



・帰宅

見学可能な全施設を回り、17時頃解散になりました。
その際に自転車組二人を盗撮することに成功しました。黄昏れっぷりがよい感じです。

自分とzicoさんはバスで帰宅したのですが、ちょうどラッシュにあたったのか車内は大変な混雑でした……。あと道中が結構揺れるので、車酔いするタイプにはオススメしません(・ω・`)えらいこと揺れるわよろけるわであちこちにぶつけて申し訳なかったです(;ω;`)

---

余談

「そういえばこのメンツはA・B・O・ABの全血液型が揃ってますねえ。」
「だねー。」
「ということはここで誰かに何かがあってもお互いが助けられませんね。」

(((苦笑)))

みーたんさん(AB型)「でも、AとBはOから助けてもらえるのでは?」
zicoさん(B型)「できるのかな」
みたぬ(A型)「AOとかじゃないとダメなような…どうだろう?」
ひろすさん(O型)「搾り取るが良い(死にかけの声)」


「あっこれ間違っても大量出血したらあかんやつや(・ω・`)」と思いました。

___


星を満喫したところで、次はのんびりと水族館に行ってペンギンでも眺めたいと思います。

2015年8月2日日曜日

エヴァの本を借りました

「そんなに太ってないでしょ」と関係各位に気を遣わせていることに最近ようやく気づいたのでタイトル変えました。すっきり。

そういったわけで以降はぼちぼち色々書くブログになります。


___

以前くさぱんさん(@kusapan)という大学の先輩にエヴァ本を借りました。

『庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン』(http://www.amazon.co.jp/dp/4872333152)と『庵野秀明 パラゾ・エヴァンゲリオン』(http://www.amazon.co.jp/dp/4872333160)、いずれもちょっと前に世間を賑わせた太田出版です。
(3月にお借りしたのですが、行動が鈍いものでご返却するのがようやく今月という始末に。至らなすぎる後輩であります。)

お返しする前にもう一度読み込んでしっかり感想を伝えようと思ったのですが、記憶力が怪しいのと喋るのが下手な性質なので、先にブログにしっかりまとめておくことにします。
今回はスキゾ〜の方を書きますね。


0. エヴァとワタクシ
感想に行く前にエヴァと私の関係性に述べるのは、「おまえ貴重な本を借りといて、なぜそんな陳腐な感想しか出ないんじゃ!」と他の誰より自分で思いそうなので、先にエヴァと自分の関係について述べておきます。
興味がない人は読み飛ばすのをオススメします。

___

エヴァというコンテンツに最初に触れたのは記憶にないぐらい古いので、結構長い付き合いです。

理由に、母親がアニメや漫画が非常に好きな人なので、オタク偏見もなんのその普通に日常に存在したコンテンツだったと思います。私自身もドラゴンボールやセーラームーンといったアニメが好きでしたし。

それで、私は当時セーラームーンの中でセーラーマーキュリーが好きだったので、エヴァについては綾波レイという女の子のビジュアルを見て「可愛い」という感じで、好意的に取ったと思います。あと当時はナデシコのルリしかり、『沈黙している美少女』がやたら人気だった時代だったんじゃないかなあ。

しかし最初は親が観せてくれなかったというか、放送が深夜帯だったのでそもそも観ることができなかったような。(当時住んでいたのは都内ではなかった気がします)
だからストーリーはそのとき全く知らなかったんですよね。

ただ、当時アニメソングだけをピックアップした番組があった気がするんです。司会が多分今田耕司さんか東さんで。
それで高橋洋子さんが堂々と『残酷な天使のテーゼ』を歌っていらしていて、バックにアニメOPの映像が流れていて、それで1話とか冒頭の話を何かしらで見て……、それでやっぱりいい印象が残っているんだと思います。


そして時が流れて、普段は仲が良好な母と兄が珍しく口論をしていたんです。
なんだろうなと思って聞き耳を立てていたら、

「エヴァが放送されていたのは夕方の時間帯だ。母さんの記憶は間違っている。」
「いいや、深夜帯だね。だってその時間帯に姉とそのダンナと観たもの。」

という話。
真偽はさておき、普段温厚な兄がここまで主張して、それに対して負けじとエヴァについて語る母がすごく新鮮に見えて、そこから私も「エヴァってどんな話なんだろう」とようやくネット検索したんだと思います。

そこでまず最初に渚カヲルというキャラを見て、「え、なんだこのイケメンは」とものすごい衝撃を覚えたんだと思います。

私の知っているエヴァの中学生キャラって、シンジ・レイ・アスカ・トウジ・ヒカリ・ケンスケで、その中で当時私の中でピックアップされていたのが、容姿的な意味でレイだったんです。

それが、レイと同じような雰囲気を持つ美形キャラのカヲルがいるわけです。もうびっくり。今でこそパチンコのCMとかでカヲルが出てくるけど、当時メディアもシンジ・レイ・アスカの三強ばかり取り上げていた気がするし。

興味を持ったので兄や母に聞いたところ「そいつは一話しか出ないから。観ていないおまえが知らなくて当たり前w」と煽られたのをきっかけに、まず24話から観てそのまま最終話まで観るというとんでもない入り口から入ったんじゃなかったかなあ……(でも当時その”途中から観る”という行為についてどう考えていたかはちょっと記憶にない)

そこでシンジの『エヴァに乗りたくない』とかそういう悩みがなんとなく当時の自分には合っていたんじゃないですかね。
初めて最終話を観たとき、ものすごく号泣した記憶があるぐらいですし。


あと、貞本さんの画風が自分の中で衝撃的だったんだと思います。

当時の私はPS2のゲーム『キングダムハーツ』が好きで、あの絵柄の影響をものすごく受けて絵を描いていたんです。簡単に言えば線が太い。
対して、貞本さんの描かれるキャラって線が細いんですよね。

だからそれまで線を太くして描いていた自分には、そこがとにかく衝撃的で嵌ったんだと思います。だから漫画とウエハースチョコを買って、イラストを見て研究して、一日5体はチルドレンの誰かを描いていました。(サラっと書いているけど黒歴史だなあ)


まあだから、貞本さんを除くエヴァのスタッフさんまで気が回らなかったんですね。
(しかし強いて言えば漫画・カールビンソンが好きだったから、あさりよしとおさんには興味があったけど、エヴァスタッフだったことを知るのはだいぶ後)

とにかくエヴァの世界観やキャラ、絵柄を理解して自分のものにしたい、と。
そのため、エヴァの設定画が載っている本は手に入れる一方で、アニメインタビューの類いには全然触れなかったんですよ。

そしてそのまま成長してしまい、話がようやく戻ってくさぱんさんから「この本をぜひ読んでみてください」と上述の2冊をお借りさせてもらったとき「庵野さんのインタビューか…、正直エヴァと『風立ちぬ』でしかよく知らないんだよなあ。ナディアは記憶にうっすらだし、エースを狙えは見てないし。でもエヴァの世界が理解できるなら面白そう」という感じでした。


で、その程度の前提知識で読み始めたよという導入話でした。


1.スキゾ・エヴァンゲリオン
冒頭から凄かったです。

確かに時代は一致しているんですが、庵野さんに質問するインタビュアーがしきりにあの”オウム”とエヴァを大半は「強引すぎる」と思わせるほど絡めながら、インタビューを続ける様子がとにかくすごいなあと。

私の中であの集団は、軽率に触れてはいけないイメージがついて纏うんですが、「なんでこんなにあっけらかんと絡めながら質問するんだろ? そしてそれらの質問に対して庵野さんも普通に答えているの?」と、とにかく不思議で不思議で、冒頭を読み進めるのは結構キツいものがありました。

逆にそのあたりを突破できたら、すごくおもしろかったですね。

一番印象に残っているのは、インタビュー中に師である宮崎駿監督をけちょんけちょんに批判しているんですが、その表現として「宮崎監督はパンツを脱いでいない」、挙げ句の果てに男性器を用いているのが良い意味で「ブっ飛んでいるなー、庵野さんってこういう人なんだw」と思いました。でもあくまで好意的に「ここまで言っちゃうんだw しかも師匠でしょうwww」という感じ。
もし庵野さんが女性だったら、ここの表現がどうなっていたのかが非常に気になります。(そしたらエヴァは生まれなかったのかもしれませんが。)

次に印象に残っているのが、エヴァを作り終えたときにものすごく死にたかったと庵野さんが答えているのが、衝撃でもあり一方で「あーやっぱりなー笑」という感じでした。
(それぐらいエヴァってやっぱりすごいコンテンツですよねえ。)
あとここと絡めて最終話付近について、様々な試行錯誤の末ああなりました、という話も「ホントですかwww」と思いつつも、「まあ庵野さんがこういう人ならそうなるのは納得だな」と妙にすとんと入ってきました。

最後に”ファンは頭が悪くて嫌い”という発言に対して「えー」という気持ちを最初こそ持ったんですが、読めば読むほど「庵野秀明さんという方なら、そういう気持ちを持っても不思議ではないな」と、後半部分にあった”僕と同じ位置に身をおくことのできる人はいない”という言葉と共に繋がりを感じました。

逆に言えば庵野さんがここまで批判的でないと、エヴァって作られなかったんじゃないかなーという感じです。
もうホント、テレビや映画といった娯楽メディアをのほほんと観る人たちに対して片っ端から喧嘩売ってるような発言してますし……。
でもしっかり勉強されていることがインタビューからよくわかる分、読み手はそういった発言に対して「すみません」という気分を持つしかないという感じでした。


あとエヴァ1話はガンダム1話に勝てなかった、という話には驚きました。

私はエヴァを観てからファーストガンダムを観た人なんですが、私の中でエヴァは各個人の心の動きを中心に取り上げているのに対して、ガンダムはむしろ戦局がいまどうなっているかという、世界観を中心に捉えている違いがあるんじゃないかと思うんですよ。

で、私がエヴァにハマった決定的な理由は、たぶん当時はものすごくシンジに共感を示していたんですよ。つまりキャラ>世界観でアニメの良さを判断していたんですね。

対してガンダムのアムロって、1話で家族を目の前で失ったフラウ・ボゥに対して「しっかりしろフラウ・ボゥ! 君は強い女の子じゃないか!(ちょっと曖昧)」って弱虫なくせに彼女に叱咤するじゃないですか。
もうそこで「はーー? アムロおまえ引きこもってたくせになんなんだよ。」と、彼にはわりと共感できなかったんですね。

だから個人的にはガンダム1話よりエヴァ1話の方がすごく好きなんですが、庵野さんはインタビューの中で構成・脚本はもちろん「少年がロボットに乗るのを、すごく素直に見せている」という具合にガンダム1話を評価されていて、「そういう見方もあるんだ…」と思いました。


次に庵野さん以外のスタッフインタビューでしたが、さらに庵野秀明さんという方の人間性がよくわかるインタビューで読み応えがありましたね笑

庵野さんのインタビューを読んだ限りでは、私は庵野さんについて「すごく知的で冷めた人だ」と思っていたのですが、スタッフさんたちの座談会で庵野さんについて「とにかくすぐに怒鳴り散らす」と言われていて、これもまたおもしろかったです。

そして庵野さんはとてもモテる、という話がおもしろかった。
庵野さんには人間全般嫌いそうなイメージがついてまわったんですけど、それでも庵野さんの周りには人がたくさん集まってくる様子が見て取れたのがおもしろかったです。

エヴァに関しては、庵野さん自身もよく固まっていないままエヴァという話を持ってきて、一年ぐらい経ってようやく人に説明できるようになったエピソードといった制作の裏話とか、カヲルや綾波について各スタッフがどういう思いを抱いている(抱いていた)のかが知れて大変興味深かったです。

強いて言えば、随所に出てくるアニメタイトルは全く知らないものが多く、そして脚注の解説も出版社の人の主観がかなり入ったよう書き方だったので、対象として持ち上げられていてもよくわからなかったことが多く読み進めるのがちょっと大変でした。



___

とりあえずここまで。

最近あったことと言えばようやく研究室のゼミが終わって一息ついてます。
ただしまだまだやるべきことはあるんですけど、一つ一つ解消していけるように日々時間意識を持って押し進めようと思います。